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『LOOT』デザイナーインタビュー

Posted on 2012年11月13日火曜日 | 2 Comments


過去の記事からだいぶ日があいてしまったが、『LOOT』のデザインを担当した、もの氏へのインタビューを公開する。『LOOT』の物語は11月に起こった設定なので、季節的にもプレイするのにちょうどよいタイミングではないかと思う。

関連記事:
レビュー『LOOT』
http://nydgamer.blogspot.jp/2012/09/loot.html
『LOOT』製作者インタビュー 前編
http://nydgamer.blogspot.jp/2012/09/loot_15.html
『LOOT』製作者インタビュー 後編
http://nydgamer.blogspot.jp/2012/09/loot_9288.html


はじめに

――自己紹介をお願いします。
もの氏
もの ものと申します。絵を描くことは小さいころから大好きでしたが、イラストを描き始めたのは10年ほど前です。主にオリジナルキャラクターを描いており、あまり二次創作はしていません。たまに描きます。夜麻みゆき先生の『刻の大地』や、きゆづきさとこ先生の「棺担ぎのクロ。」など、
ファンタジー漫画が大好物です。

――『LOOT』に関わることになったきっかけは?
もの とあるボカロPさんが、Janusさん*1に私を紹介してくださったことがきっかけです。私のホームページからイラストを確認していただき、試しにキャラクターを1人、ミリヤを描かせていただいたところ「ぜひこの絵柄で描いてほしい」ということだったので、ご依頼を受けさせていただきました。このときはゲームをプレイして描いたのではなく、『君のためなら死ねる』で見られるようなキャラクターのシルエットが提示されて「このようなイメージで」という風に教えていただいて描くという形でした。

*1 『LOOT』の企画者。

キャラクターデザインに関して

――ものさんご自身は獣耳のついたのキャラクターがお好きなようですが、『LOOT』のキャラクターデザインにあたって不安だったことはありますか。
もの 服装や性格までCREOさん*2からいろいろ指定してくださいましたので、キャラクターデザインにおいて困ったことは特にありませんでした。

*2 『LOOT』を手がけた同人サークル

――デザインにあたっていちばん注意したことはなんでしょうか。
もの やはりキャラクターの特徴と差異がないように、ということでした。体験版のテキストをみながら「このキャラクターならどんな顔をするだろうか」と考えながら描きました。
―好きなキャラクターをお教えください。
もの デザインとして気に入っているのは柊由美です。憂いを帯びたクールなキャラクターとしてしっかりまとまったように思います。キャラクターとしては……悩みますが、特に中島次郎とさつきの姉弟が好きですね。中二展開が大好きな私としてはこの2人はおいしいキャラクターでした。
――デザインにいちばん苦労したキャラクターは誰でしょうか?
もの いちばん苦労したのは白石さんでしょうか。普段から若いキャラクターばかり描いているので、単純におじさまを描くのが難しかったです。ただ、CREOさんから詳しく情報をいただいたので、基本的には皆すんなり描けたという印象です。
――途中でデザインが大きく変化したキャラクターはいますか?
もの 描きはじめる前に、イメージとしてシルエットのみのキャラクター画像をいただいたのですが、そのシルエットを参考にしたためなのか、大きく変更のあるキャラクターはいませんでした。

参考資料として渡されたという男性陣のキャラクターシルエット
男性陣のラフスケッチ
同様に女性陣のキャラクターシルエット
女性陣のラフスケッチ

――さつきの帽子や一光のスーツといった各キャラクターのアイコンは、CREOさんからの指定でしょうか。
もの はい。スーツも帽子も当初からそのような指定がありましたので、そのまま描いています。一光のスーツは、ミリヤの「一光くんはなんでいつもスーツなの?」というような台詞がありましたし、塾講師であるため、いつもスーツなのだと解釈しています。そのほかにも、由美はトレンチコートであるとか中原教授は眼鏡をかけているなど、キャラクターの特徴にもなる服装の指定は事細かにされていました。一光の講師の仕事が休みであるなどのイベントがあったら、私服の一光も描いていたかもしれませんね。
Twitter上でもの氏があげていた
制服バージョンのさつき
同じくミリヤ

『LOOT』をプレイしてみて

――『LOOT』をプレイしてみての感想はいかがでしょうか。
もの 私は普段ノベルゲームや推理ものの本を読むなどという経験が少ないので、とても新鮮でした。会話の文字と盗聴している側の文字を読んでいくのは、はじめは少し大変ですが、特殊能力があるというある種の快感(?)みたいなものを感じられると思います。イラストを描いていくにあたって誰が犯人であるかは前もってわかっていたのですが、それでも次々と起こる事件、散りばめられた伏線と、飽きさせないゲームだなと感じました。何も知らずにプレイしていたらおそらく犯人を間違えたと思います(笑)
――『LOOT』に出てくる能力を1つだけ得られるとしたら、何を選びますか。
もの 私は「概略」が欲しいです。他人のデータを知ることができるのはおもしろそうですし、漫画のネタにもなります(笑)得られた情報からだいたいの考えそうなこともわかるでしょうし、便利な能力だと思います。それが相手に知られたら怖がられそうではありますが(笑)

最後に

――インタビューを読んでいる方にメッセージをお願いします。
もの 宣伝になってしまいますが、12月の冬コミに応募しています*3。10名ほどのメンバーでケモミミ合同誌『mfmf3(もふもふ3)』を製作中です。またホームページのほうでもイラストや漫画を載せていますのでぜひ。

*3 コミックマーケット83の3日目(2012年12月31日)、西-み41a ねこかんEATERSにて頒布予定

もの氏のサイト「猫小屋」
http://monochro.uunyan.com/

Comments:2

  1. LOOTおもしろかったです。今後こんなゲームが増えるといいなと思いました。
    全員が壁の前に立っているイラストがかっこよかったのもプレイするきっかけになりました。

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    1. >今後こんなゲームが増えるといいなと思いました
      まったく同感です。

      CREOさんから派生したサークルRats Nestさんの構想なども聞こえてきており、『LOOT』とは方向性がちょっと違うようですが、個人的には期待しています。

      それとクリア後であれば、インタビューもぜひお読みください。より『LOOT』を楽しめると思います。また、萌エリア88ブログ別ver様で公開されている『LOOT』のインタビューもおもしろいので、未読でしたらぜひ。以下のURLです。

      http://blog.surpara.com/moarea88/archive/2012/09/92461.html

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