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News Pick Up 2012年6月第5週

Posted on 2012年7月1日日曜日 | No Comments

インディーゲーム界隈のニュースを、俺個人の趣向でピックアップして適当に紹介するよ!

※英語はまだまだ勉強中なので、正確な情報を知りたいときは原文を読んでね。
※なるべく正確な情報を掲載したいため、誤りなどの指摘がありましたらコメント欄、またはhayaniemozuアットgmail.comまでご連絡ください。

『Skullgirls』のPC版は7月 2012/06/30

スカルガールと呼ばれる、強くてかわいい女の子たちが戦う海外産2D格闘ゲーム『Skullgirls』。かねてよりPC版の発売が告知されていたが、このたびGamersGateにストアページが開設され、リリースは2012年7月であることがわかった。

価格は$14.99で、予約特典としてキャラクターカラー4色がつく。GamersGateのデータによるとSteamworks対応のようで、いずれSteamでも販売が始まるものと見られる。

開発のRevenge Labsは『Skullgirls』が日本の作品からかなり影響を受けていることを明言しており、長いこと日本での配信を切望している。しかしながらいまだに日本での配信が行われていない(にも関わらず公式サイトには日本語がある)ので、PC版リリースに伴ってさらなる進展があるのか、今後に注目したい。なお、CS機の海外展開パブリッシャーはコナミが行なっている。

ソース:
『Skullgirls』公式サイト(右上の国旗で表示言語変更可能。日本語あり)
http://skullgirls.com/
GamersGate『Skullgirls』ストアページ
http://www.gamersgate.com/DD-SKULLGIRLS/skullgirls

XBLA版『Spelunky』は7月4日 2012/06/26

こちらは『Skullgirls』とは逆にPCからXbox LIVE アーケードへ参入するニュース。『Spelunky』のXBLA配信日が2012年7月4日であるとMajor Nelsonが明かした。

『Spelunky』は洞窟最奥部にある財宝を目指す2Dアクション。ランダム生成されるステージが特徴で、IGF 2012のTechnical Excellence部門にてファイナリストとなっている。

PC版は無料で提供されているのだが、XBLA版はPC版と異なる新バージョンとなっている。グラフィックが一新したほか、音楽、モンスター、アイテムなどの諸要素にも追加があるようだ。また、COOPとデスマッチも搭載している。価格は1200MSP。

ソース:
『Spelunky』公式サイト
http://spelunkyworld.com/
Major Nelson公式サイト「Xbox LIVE Marketplaceの近日配信予定」
http://majornelson.com/2012/06/26/content-coming-soon-to-the-xbox-live-marketplace26-june
IGF 2012ファイナリスト一覧
http://www.igf.com/02finalists.html

EIGD 2012、開催迫る

フランスで行われるインディーゲームカンファレンス、European Indie Game Days(EIGD)の開催が迫っている。同イベントの開催は2012年7月2日、同3日で、マルセイユにあるAlcazar図書館で行われる予定。開催プログラムは以下のとおり。

7月2日 Indie Business Day
  • 基調講演 #1 イントロダクション
  • ラウンドテーブル #1 インディーゲームとはなにか?
  • ラウンドテーブル #2 資金の調達とディストリビューション
  • ラウンドテーブル #3 インディーゲームのマーケティング
  • 基調講演 #2 インディーゲーム市場
  • ラウンドテーブル #4 プラットフォーム -ひとつに絞る必要性は?-
7月3日 Indie Innovation Day
  • ラウンドテーブル #5 イノベーション、それは成功の鍵となるか?
  • ラウンドテーブル #6 トランスメディア、クロスメディア、そして派生作品
ちなみに公式サイトに、2日目の朝はImaginative Breakfast、昼はCreative Bouillabaisseなんてわざわざ書いてあるあたり洒落ている。

ほかのゲーム関連イベントと同様に各種アワードも設けられている。ユーザーとして気になるのはやはりこちらだろう。

INNOVATION AWARD

◆『Fingle』

恋人たちと、その予備群にのみ許された究極の指先イチャイチャゲーム。

◆ 『MEATSPACE INVASION』
◆『THE SANDBOX』

プレイヤーの指先が神となる2Dゴッドゲーム。

ORIGINALITY AWARD

◆ 『AFTERZOOM』ニンテンドーDSiのカメラを使って実世界を撮影し、そこに隠れた生命体を見つけて捕まえる。収集のほか、育成要素もあり。日本語版は『ミクロの生命体』というタイトルでリリースされている。


◆『MIRAGE』
◆『THE DREAM MACHINE』

アパートに隠された謎を解くポイント・アンド・クリック型のアドベンチャー。本ブログで紹介したことがあるので、詳しくはそちらを参照されたし。

ARTISTIC DIRECTION AWARD

◆ 『OIO THE GAME』
横スクロール2Dアクション。トゲトゲの生えた場所に種を投げることで植物を生やすことができ、それを足場にして進んでいく。植物は3本まで生やせて、連結も可能。なお、タイトルの「OIO」は主人公の顔を表している(トレーラーの最初から見ればわかる)。

◆ 『SQUIDS』
◆ 『TRAUMA』
とても抽象的な感じのする新世代雰囲気ゲー。激しく人を選ぶ作風。俺は好き。

STUDENTS AWARD

◆ 『DRAKE A DISPARU』
◆ 『FOXX KEEDZ』
◆ 『SHADOW DIVER』

ムササビスーツで滑空する、中二病心くすぐる雰囲気の主人公が活躍する3Dアクション。デモ版は滑空して移動するパートだけで終わってしまい、謎解きや戦闘のようなものはないので、今後の開発に期待したい。UDK作品ながら動作はやや重い。

ソース:
European Indie Game Days公式サイト(フランス語サイトだが、英語サイトのリンクを掲載する)
http://eigd.org/index.php?id=1&L=1

Indie RoyaleにThe Summer Bundleが登場。日本のゲームが多数収録 2012/07/01

異常な頻度でインディーゲームバンドルをリリースしているお馴染みIndie Royaleに、新たなバンドル『The Summer Bundle」が登場している。

個人的に以下の日本製ゲームが収録されたことに注目したい。
  • 『Gundemonium Recollection(開発:紫雨飯店)』
  • 『GundeadliGne(開発:紫雨飯店)』
  • 『Hitogata Happa(開発:紫雨飯店)』
  • 『Acceleration Of Suguri X-Edition(開発:橙汁)』
ここ最近、海外のインディーゲームメディアにおける日本産ゲームの露出が増えてきており、今後の動きにも期待している。インディーゲームはCS機より早く東西の垣根がなくなるように思えてならないのだ(現状はまだまだだと思う)。

ソース:
Indie Royale公式サイト
http://www.indieroyale.com/

『Journey(邦題:風ノ旅人)』のコレクターズ・エディションの発売が公式に発表 2012/06/25

PlayStation: The Official Magazineによって報じられていた『Journey Colletor's Edition』が、開発を手がけたthatgamecompanyの公式サイトでも告知されている。

同社の作品群のほか、ボーナスコンテンツも多数収録されているようだ。収録内容を以下に列記しておく。
  • 『Jouney』、『flOw』、『Flower(邦題:Flowery)』
  • 30分に及ぶ『Jorney』のメイキングドキュメンタリー
  • クリエーターによる3作品のコメンタリーつきプレイ動画
  • thatcompany製ミニゲーム3本
  • コンセプトアート、ならびにスクリーンショットギャラリー(全作品)
  • オリジナルサウンドトラック(全作品)
  • PS3のダイナミックテーマ
  • PSNのアバター。未配信の8つのJorneyアバターを含む
  • 公式ゲームトレーラーとデベロッパダイアリービデオ
  • リバーシブル仕様のカバー
価格は$29.99で、2012年8月28日発売予定。ダウンロード販売ではなくパッケージ販売である。日本での発売は、残念ながら予定されていない。

ソース:
thatgamecompany公式ブログ
http://thatgamecompany.com/flow/journey-collectors-edition-blu-ray-disc-arrives-at-stores-near-you-august-28/

『I Wanna Be The Guy』の続編が発表 2012/06/26

理不尽な死にゲーとして知られる『I Wanna Be The Guy(IWBTG)』の続編がリリースされる。タイトルは『I Wanna Be The Guy: Gaiden』。レベルセットが3つ追加されるということなので、続編というよりかは拡張版のほうがしっくりくるものなのかもしれない。前作は著作権などどこ吹く風という感じだったが、今回もそうなのだろうか。

余談であるが『I Wanna Be The Guy』開発の契機となったのは、同様に鬼畜難易度ゲームとして知られる『人生オワタの大冒険』*1。その後、こちらの開発は『ロックマン』に対するリスペクトが感じられる作品『ロッコちゃん』を手がけ、Kickstarterでアレンジサウンドトラック企画のファンドを達成している。アレンジサウンドトラックは、海外インディーゲームアーティストが多数参加しており、とても感慨深い。

*1 『I Wanna Be The Guy』公式サイトのFAQより。「なぜこんなクソ難しいゲームを作ったのですか?」という問に対して「バカみたいに難しい2chのフラッシュゲームをプレイしたときに、俺ならもっといいもん作れるぜ、と思ったのさ」と回答している http://kayin.pyoko.org/iwbtg/faq.php

ソース:
『I Wanna Be The Guy』公式サイト
http://kayin.pyoko.org/iwbtg/
『人生オワタの大冒険』などを手がけた「王の巣窟」ゲーム一覧
http://king-soukutu.com/flash/
KickStarter『ロッコちゃん』アレンジサウンドトラックのページ
http://www.kickstarter.com/projects/jeriaska/nubuwo-summer-bundle-music-inspired-by-videogames

今週の気になるゲー

『Thomas Was Alone』

1色で塗られた四角形がプレイヤーという抽象的なビジュアルの2Dパズルアクション。キャラクターを切り替えながら進めるようになっており、すべてのキャラクターがゴールに重なった状態になるとステージクリアとなる。

ジャンプ力などキャラクターごとに異なる特性を持っており、ほかのキャラクターに乗る、乗せたまま移動するといったアクションが攻略の要となる。キャラクターは全部で5種類あるようだが、デモ版では3種類しか登場しない。

とても気に入ったのでたぶん購入する。

ソース:
『Thomas Was Alone』公式サイト
http://www.thomaswasalone.com/

『Grappling Hook』

2009年のゲームだが、たまたま最近知ったので紹介。

グラップリングフック(『ゼルダの伝説』シリーズに登場するフックショットみたいなもの)を主軸にしたFirst Person Puzzler。操作は一般的なFPSのものになっている。グラップリングフックは右マウスボタン(または左マウスボタン)で発射して、緑のパネルに刺すことができる。フックがパネルに突き刺さると自動的に身体が引き寄せられるようになっており、マウスボタを離すとフックも外れる。

おもしろいのはフックを外しても、身体にかかった慣性は消えない(当然といえば当然だが)ことで、引き寄せられている途中でフックを外して行う大ジャンプがプレイの肝となっている点である。逆に一般的なワイヤーアクションで見られる振り子運動は一切できない点は注意が必要だろう。

グラップリングフックはスイッチを押すこともでき、先のテクニックを駆使してパズル要素のあるステージを突破していくことになる。ステージ上にあるオレンジのオブジェクトをすべて収集し、ゴール地点にたどり着けばクリア。

パズル要素を含んではいるものの、クリアにはスピーディーな判断と操作が必要不可欠となっている。ステージを高速で駆け抜ける爽快感とともに、やりごたも十分。

公式サイトかGamersGateで$14.95で購入できる。デモ版は5レベル収録している。

ソース:
『Grappling Hook』公式サイト
http://ghook.speedrungames.com/

今週の注目トレーラー

『Blink』


短距離テレポートをメインメカニックに据えた3Dアクション。カバーから敵へ一瞬にして肉薄して倒し、別のターゲットへとテレポートで移動していく様子がカッコいい。ビジュアルはメリハリが効いていてよいので、あとはレベルデザインがどんなものなかが気になるところ。

なお、開発はUSC(University of Southern California)の学生が中心とのこと。ほかにもロサンゼルス各地から何人かが参加しており、そのなかには他校の生徒も含まれている。

ソース:
『Blink』公式サイト
http://www.blinkthegame.com/

今週の惜しい!

IGF(Iwate Game Factory)が日本で開催 2012/06/22

あのIGFが……と思わせといての別イベント。インディーゲームではないけれども、ちゃんとしたゲーム関連のイベントのようだ。

さすがの俺でも吉岡直人、近藤広明、松浦雅也は知ってるよ。

ソース:
Iwate Game Factory公式サイト
http://www.nanaroq.com/news_igf.html



まとめ

一発ネタっぽいけどガチだったIGFも捨てがたいが、そもそもインディーゲームが直接関係なかった……。

やっぱり『Skullgirls』が印象に残ってるかな。開発が日本好きを明らかにしているタイトルだし、日本のゲームファンとしてはもっとよい知らせが来ればなぁ、と思うことこの上なし。

それとIndie Royaleに日本産のゲームが登場したことに驚いた。いずれ来るだろうとは思っていたけど、やはりインディーゲームは流れが早く、想像よりずっと早かった。日本で開発されたタイトルでは『PixelJunk Eden』と『NINJA BLADE』がバンドル収録されてるんだけど、デベロッパの規模とPCゲームという観点で見ると恐らくこれが初。とても意義深い。

ちょっと取りこぼしもあるのだけれど、とりあえず今週はこんな感じ。

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