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News Pick Up 2012年7月第3週

Posted on 2012年7月23日月曜日 | No Comments

インディーゲーム界隈のニュースを、俺個人の趣向でピックアップして適当に紹介するよ!

※英語はまだまだ勉強中なので、正確な情報を知りたいときは原文を読んでね。
※なるべく正確な情報を掲載したいため、誤りなどの指摘がありましたらコメント欄、またはhayaniemozuアットgmail.comまでご連絡ください。

XBLA版『Minecraft』が300万本突破 2012/07/20

『Minecraft』を手がけるNotchこと、Markus PerssoがXbox LIVE アーケード版『Minecraft』のセールスが300万本を突破したと、自身のTwitterで明かした。

『Minecraft』は言わずと知れたインディーゲーム界の化物タイトル。XBLA版は2012年5月9日に1600MSPでリリースされ、発売当初から圧倒的な売上を見せていた。オリジナルにあたるPC版よりもバージョンが古いが(今後、アップデートで対応予定)、プラットフォームを移してもその人気は健在どころか勢いを増したといってよいだろう。
なお、Gamasutraの記事によると、7月1日時点で売上上位の『Catsle Crashers』はおよそ290万本。これを超えて唯一の300万本タイトルの栄誉を手にしたことになる(もっとも『Catsle Crashers』の300万本超も時間の問題だろう)。

ソース:
Twitter Notchのアカウント
https://twitter.com/notch/status/226229686055874560
Gamasutra「Xbox Live Arcade sales analysis, June 2012 」
http://www.gamasutra.com/view/news/174307/Xbox_Live_Arcade_sales_analysis_June_2012.php

『Fez』パッチに対する再パッチはなし 2012/07/18

不具合があってパッチ配信の一時取り下げを行なっていた『Fez』の、パッチが2012年7月19日に再度配信された。しかし、このパッチは不具合を修正したものでなく、元の不具合のあるパッチである。

事の顛末について開発のPolytronは、以下のような理由を挙げている。
  • 再度パッチを当てるためには、多額の支払い(万ドル単位。原文ではtens of thousands of dollars)が必要となる
  • セーブファイル削除のバグが生じるのは1%未満のユーザーにしか生じないとが明らかになったこと。また、この数はとても許せるような数ではないが、規模の小さいインディーデベロッパがそんな大金を払うだなんてまったくもって意味を成さない(と感じている)
不具合が生じるのはクリア済み、またはクリア直前のプレイヤーである。したがっていちばん熱心に『Fez』をプレイしたプレイヤーを傷つけてしまうことになってしまい、Polytronは彼らに対する謝罪も述べている。

このほかにも、仮にSteamでリリースされていれば、リリース後の2週間でパッチは無料でリリースできたであろうことや、マイクロソフトのプラットフォームに独占配信することによってお金を得ているように勘違いしている人々がいるが、実際は「私たちが彼ら(マイクロソフト)に払っている」ということに言及しており、少なからず物議を醸した。

現在、該当記事はPolytronのサイトから削除されている。Choke Pointには日本語訳した全文もあるので、気になる方はそちらを参照してもよいだろう。

Choke Point Polytron、『Fez』のパッチを再配信へ「新パッチにはお金が掛かりすぎる」
http://www.choke-point.com/?p=11833

余談だが、Polytronは同日にTwitterの公式アカウントで、『Fez』のXBLA独占配信が数ヶ月で終わると告げている(『Fez』と明言されてないが、該当するのは『Fez』しかない)。
もしかすると別のプラットフォームでも近い将来に配信が始まるのかもしれない。

ソース:
Polytron公式サイト
http://polytroncorporation.com/
Googleキャッシュ Polytron公式サイト「We're not going to patch the patch」
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:PZZnOUyYuJkJ:polytroncorporation.com/were-not-going-to-patch-the-patch+&cd=1&hl=ja&ct=clnk

英語版DLSiteの誕生1周年記念キャンペーンの結果が発表 2012/07/19

インディーゲーム(この場合は、同人ゲームといったほうが適切かもしれない)のダウンロード販売を行なっているDLSite。英語版の同サイトでは、誕生1周年を記念して英語に翻訳して欲しいタイトルの投票を行なっていたが、2012年5月24日から同6月24日までの投票を受けた結果が発表された模様。

投票の結果、1位となったのは『孤独に効く百合(Lonely Yuri)』という百合をテーマにしたテキストアドベンチャー(公式サイトに倣えば雰囲気百合ノベル)のようだ。作品を手がけたサークル夜のひつじのサイトによると、PC向けのパッケージ、ダウンロード販売のほか、iOSにもリリースしている。
公式サイトを見ても、Twitterアカウントを見ても開発の元に連絡はまだ来ていない(あるいは未確認である)ことが伺え、実際に話しが進み、リリースにこぎつけるまではかなり長い道のりがありそうだ。
2012年7月24日追記
開発の方は、さすがに英語版の話があることを知っている模様。推測になってしまうが、連絡もちゃんと来ていると思われる。



ソース:
へぼるーそん「DLSite英語版の一周年記念投票で、百合ノベル作品が一位となった模様 」
http://hevoluson.blog87.fc2.com/blog-entry-210.html
へぼるーそん「DLSiteの英語版で、『ユーザー投票で一位となった作品を英訳する』という壮大な企画が始まった模様」
http://hevoluson.blog87.fc2.com/blog-entry-202.html
DLSite公式サイト「First Anniversary Campaign!」
http://www.dlsite.com/eng/campaign/anniversary1
『孤独に効く百合』公式サイト
http://yorunohitsuji.xii.jp/p_kodoyuri.html
サークル夜のひつじの中の人のアカウント
https://twitter.com/poroi/

『No Time To Explain』が独自のサマーセールで$3に 2012/07/19

極太レーザーの反動を駆使してステージを突破していく2Dプラットフォーマー『No Time To Explain』が、70%OFFの$3セールを実施中だ。セール価格がいつまで続くのかは不明。基本的にはSteamに対抗してのセールということになるのだろうが、いかんせん公式サイトを見ても言わんとするところがわからなかった。

『No Time To Explain』は$3なら迷わずオススメできる内容。過去に紹介記事を書いたので、気になる方はそちらを参照してほしい。

NYDGamer「今月のオススメ『No Time To Explain』」
http://nydgamer.blogspot.jp/2012/03/no-time-to-explain.html

ソース:
tiny Build GAMES公式サイト「No Time To Explain Summer Sale! 70% off!」
http://tinybuildgames.com/no-time-to-explain-summer-sale-70-off

Kickstarterで『SpaceChem: Limited Edition』プロジェクトが開始 2012/07/15

化学反応をモチーフにしたパズルゲーム『Spacechem』の開発Zachtronics Industriesが、Kickstarterで『SpaceChem: Limited Edition』のファンドを募っている。限定版を入手したい場合は$25と加えて輸送のための$3の支援が必要となる。

パッケージに含まれるのは以下のもの。
  • Windwos、Mac、Linuxに対応したインストーラ、またサウンドトラック(FLAC、MP3)の入ったサイン入りディスク
  • DLC「63 Corvi」
  • CDキー(恐らくプレイ時に必要になるCDキーのこと)
  • Spacechem仕様の周期表
すでに目標金額は達成されており、目標金額の7倍近い金額が集まっているようだ。今のところ、限定版はKickstarterでしかもらえない予定のようなので、ファンは要チェック。

ソース:
Kickstarter『SpaceChem: Limited Edition』のページ
http://www.kickstarter.com/projects/2131152481/spacechem-limited-edition
『Spacechem』公式サイト「SpaceChem: Limited Edition」
http://www.zachtronicsindustries.com/spacechem-limited-edition/

今週の気になるゲー

『Bonsai Defense』


外敵から実を守りつつ樹木を育てるという変則型のタワーディフェンス。敵の攻撃を凌ぐだけではクリアできず、
果実(から得られるポイント)花から得られる蜜を規定数回収しなければならない。枝は伸ばすだけでなく、剪定することも可能。WindowsとMac向けにリリースされている。無料。

インターフェイスが美しく、画面構成もセンスがある感じで『Eufloria』を思い出す。

ちなみに公式サイトには方丈記の訳文が掲載されており、海外インディーゲームのサイトでそのようなものを見るとは思わず、かなりとても驚いた。
2012年7月27日追記
4Gamerのインディーズゲームの小部屋にて紹介されているので、リンクを貼っておく。また、上記に誤りがあった点を修正した。

4Gamer「インディーズゲームの小部屋:Room#240『Bonsai Defense』」
http://www.4gamer.net/games/040/G004096/20120724067/


ソース:
『Bonsai Defense』公式サイト
http://www.bonsaidefense.com/

まとめ

Steamセール中ということもあってか、穏やかな週だったように思う。あと先週から『ふしぎの城のヘレン』、『LA-MULANA』という2本がおもしろいため、ニュースをあんまりチェックできていないというのもあったり。

さてさて今週はCS機と絡めたニュースが多かった。『Minecraft』は当然というべきかもしれないが、やはり凄まじい売上である。この調子で行けばアップデートもあるし、400万本は堅そう。

日本語の記事もいっぱいあったようなので取り上げなかったが、『Machinarium』がPS Vitaでリリースされるかもとか、SCEが『LIMBO』を独占タイトルにしようとしていたみたい、といったニュースもこの1週間で報道されている。

『Fez』のパッチの件は、致し方ないかなという印象。記事中で紹介したtiny Build GamesもTwitterで「おいおい、XBLAのパッチ作るよりPCでゲーム1本作ったほうが安いだなんてッ!」という旨の発言をしており、やはり小規模デベロッパにとってはパッチリリースにかかる多大な資金は大きな足枷となるようだ。
そろそろ『Tiny and Big: Grandpa's Leftovers』、『ふしぎの城のヘレン 』の紹介記事を完成させたいので頑張る。

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