インディーゲームの小棚:Shelf#10『Monaco: What's Yours is Mine』
Posted on 2013年5月8日水曜日
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3 Comments
ステルスゲーム大好きっ子な筆者がお送りする「インディーゲームの小棚」第10回は、トップダウンステルスアクション『Monaco: What's Yours is Mine(以下、Monaco)』を紹介する。コソコソした日常生活を送ったとしても、ノーアラートによる称賛をしてくれる人はいなく、誰からも気づかれないという理不尽仕様となっているのが難しいところ。
※本連載「インディーゲームの小棚」は、4Gamerで連載されている「インディーズゲームの小部屋」のタイトルとコンセプトを真似たものですが、「インディーズゲームの小部屋」との関連は(私が一方的にファンであるというだけで)一切ございません。
4Gamer - インディーズゲームの小部屋http://www.4gamer.net/words/001/W00176/
『Monaco』を開発しているのは、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴのデベロッパPocketwatch Games。いくつかの作品をリリースしているが、やはりIndependent Games Festival 2010でSeumas McNally Grand Prizeを受賞したこともあり、今回紹介する『Monaco』がいちばん有名だろう。戴冠からかなりの期間を経てリリースされたため、筆者のなかでは「いつリリースされるのだろう」と思いつつも待ち続けていたタイトルで、その点においては『Fez』に近い。
ステージクリア型を採用。ステージごとに定められた目標を達成しつつ、所定の脱出地点からマップを離脱すればクリアとなる。クリア目標は、何かを盗むだとか、マップ上に囚われている仲間を救出するだとかで難しいものはない。基本的にはマップ上の財宝なり仲間なりに触れさえすれば完遂する。また、マップ上に散らばっているコインを集めることでスコア(クリア時、タイムに換算される)が上昇する。
『Monaco』の根幹を成すのは、以下の2つ。
1つめは、いくつかのオブジェクトに対して行えるアクションのことを指す。具体的には解錠、セキュリティへのハッキング、変装、アイテムの入手が主なものとして挙げられる。特定のオブジェクトに触れ続ける(オブジェクトに触れた状態で、その方向に移動し続ける)ことでアクションを開始し、そのとき表示される円形のゲージがいっぱいになるとアクションが完了する。
上述のアクションが誰でも行えるものだったのに対して、2つめに挙げた特殊能力はキャラクターによって異なる。例えば、The PickpocketはペットのサルHectorがコインを勝手に集めてくれるし、The Moleは壁をぶち壊すことができる。ほかにもThe Locksmithのように解錠スピードが上昇するといった能力もある。これによって同じマップでもプレイヤーキャラクターによってプレイ感覚が異なるのが特徴となっている。
『Monaco』はトップダウン視点のゲームだが、プレイヤーの視界を大きく制限しているのも特徴だ。ドアが閉まっていれば、ドアの向こう側は見えないし、初めて訪れたマップならそこを実際に視界に入れるまで、構造は一切知ることができない(マップ自体は固定である)。その代わりに付近を歩く敵の足音が聞こえたり、距離が近ければ足音とともに足跡が表示されて敵の位置を推測できるようになっており、目だけではなく、耳にも頼らないといけない内容になっているのがいかにもステルスゲームっぽい。
本作をほかのステルスゲームと比べると、ノーアラートやノーキルといったステルスゲームではお馴染みとなっている、完全なステルスプレイを推奨するデザインになっていないのが興味深い。『Monaco』では、それらを完遂してもゲーム側から褒められることはないのだ。
また、敵から発見されても、リカバリーが容易いのも特徴として挙げられる。特にゲーム序盤はこの傾向が顕著となっており、ステルスゲームを難易度の点から敬遠している人でもプレイしやすいだろう。
マルチプレイ(協力)はシングルプレイと同じマップで、プレイヤーキャラクターが増えるという形式を採用している。このため、シングルプレイよりもさらに気楽に挑戦できるのがうれしい。アラームを鳴らしてヒヤヒヤしていたシングルプレイとは異なり、賑やかなゲームプレイになりやすくオススメ。
『Monaco』は公式サイトからHumbleヴィジェット経由での購入($15)か、Steamでの購($14.99)入が可能。Humlbleヴィジェット経由での購入は、SteamキーとDRMフリー版がつくそうだ。
『Monaco: What's Yours is Mine』公式サイト
http://www.pocketwatchgames.com/Monaco/
Pocketwatch Games公式サイト
http://www.pocketwatchgames.com/
主な理由は、筆者があまりゲームを消費できておらず、週一更新が枷となってほかのコンテンツ(レビューなど)に力を注げなくなってきたように感じたためだ。プレイしたゲームには一定の敬意を払って紹介したいし、更新そのものが目的化してしまっては本末転倒なので、このように判断した。
もしも楽しみにしていた方がいたのなら申し訳なく思う。
より充実したコンテンツを提供できるようにしたいので、そちらに期待してほしい(なお、『Monaco』については詳細なレビューを後日書きたいと思っている)。
※本連載「インディーゲームの小棚」は、4Gamerで連載されている「インディーズゲームの小部屋」のタイトルとコンセプトを真似たものですが、「インディーズゲームの小部屋」との関連は(私が一方的にファンであるというだけで)一切ございません。
4Gamer - インディーズゲームの小部屋http://www.4gamer.net/words/001/W00176/
『Monaco』を開発しているのは、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴのデベロッパPocketwatch Games。いくつかの作品をリリースしているが、やはりIndependent Games Festival 2010でSeumas McNally Grand Prizeを受賞したこともあり、今回紹介する『Monaco』がいちばん有名だろう。戴冠からかなりの期間を経てリリースされたため、筆者のなかでは「いつリリースされるのだろう」と思いつつも待ち続けていたタイトルで、その点においては『Fez』に近い。
ステージクリア型を採用。ステージごとに定められた目標を達成しつつ、所定の脱出地点からマップを離脱すればクリアとなる。クリア目標は、何かを盗むだとか、マップ上に囚われている仲間を救出するだとかで難しいものはない。基本的にはマップ上の財宝なり仲間なりに触れさえすれば完遂する。また、マップ上に散らばっているコインを集めることでスコア(クリア時、タイムに換算される)が上昇する。
『Monaco』の根幹を成すのは、以下の2つ。
- 解錠やハッキングといったアクション
- プレイヤーキャラクターによって異なる特殊能力
1つめは、いくつかのオブジェクトに対して行えるアクションのことを指す。具体的には解錠、セキュリティへのハッキング、変装、アイテムの入手が主なものとして挙げられる。特定のオブジェクトに触れ続ける(オブジェクトに触れた状態で、その方向に移動し続ける)ことでアクションを開始し、そのとき表示される円形のゲージがいっぱいになるとアクションが完了する。
ゲージがいっぱいになる前にその場を離れると アクションがキャンセルされ、最初からやり直しになってしまう |
プレイヤーキャラクターはステージ開始時に選択する方式となっている |
このように視界に入らない部分はグレーで表示され、敵の位置を直接見ることはできなくなる |
また、敵から発見されても、リカバリーが容易いのも特徴として挙げられる。特にゲーム序盤はこの傾向が顕著となっており、ステルスゲームを難易度の点から敬遠している人でもプレイしやすいだろう。
ステージが進むにつれ、セキュリティは厳重になっていく |
『Monaco: What's Yours is Mine』公式サイト
http://www.pocketwatchgames.com/Monaco/
Pocketwatch Games公式サイト
http://www.pocketwatchgames.com/
告知
今回の更新をもって、以降の「インディーゲームの小棚」は不定期連載とする。主な理由は、筆者があまりゲームを消費できておらず、週一更新が枷となってほかのコンテンツ(レビューなど)に力を注げなくなってきたように感じたためだ。プレイしたゲームには一定の敬意を払って紹介したいし、更新そのものが目的化してしまっては本末転倒なので、このように判断した。
もしも楽しみにしていた方がいたのなら申し訳なく思う。
より充実したコンテンツを提供できるようにしたいので、そちらに期待してほしい(なお、『Monaco』については詳細なレビューを後日書きたいと思っている)。
不定期更新でも楽しみにしています。
返信削除おお! これはありがとうございます。
削除実は先週から更新して伝えたいと思っているタイトルがあったのですが、
いろいろと間に合わず先延ばしになっています。
来週こそは更新できると思うので、ぜひともご覧いただければ幸いです。
参考になりました!!
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