『The Dream Machice』がSteamに来る
Posted on 2012年5月7日月曜日
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『Bastion』、『BIT.TRIP RUNNER』、Wiiウェア版『Cave Story』とともに、IGF 2011のExcellence In Visual Art部門ファイナリストになった『The Dream Machine』がSteamでリリースされるそうだ。
公式ブログ*1によると、リリースは2012年5月11日。
*1 >>http://dreammachinegame.blogspot.jp/2012/05/dream-machine-is-coming-to-steam.html
『The Dream Machine』とは
『The Dream Machine』はスウェーデンのデベロッパCockroachが開発中のポイントクリックアドベンチャー。最大の特徴はゲーム全編が手作りのストップモーションアニメ*2で描かれていることで、独特のビジュアルがプレイヤーの目を引く。
一見クレイアニメっぽいのだが、すべてが粘土で作られているわけではなく、粘土や段ボールなどで作られているそうだ。また、クレイアニメでよく見られる叩いて壊したり、潰れてから再生したりというアニメーションがほぼ見られないこともアニメーションの特徴して挙げられるだろう。この点からもクレイアニメ的な楽しさをゲームに求めたというよりも、アートワークの方法としてストップモーションを選択したと言える。
ゲームそのものはシンプルなポイントクリックアドベンチャーだ。怪しいところをクリックしてなんらかのアクションを起こすのはもちろん、インベントリからアイテムをドラッグ&ドロップして使用したり、インベントリ内でアイテムを組み合わせたりしながらゲームを進めていく。
*2 静止物を1コマ1コマ撮影し、それを連続再生することでアニメーションとして見せる手法。『ピングー』のようなクレイアニメを想像するとわかりやすい
・『The Dream Machine』公式サイト http://www.thedreammachine.se/
・Cockroach公式サイト http://cockroach.se/
※Cockroach公式サイトはモノクロのゴキブリロゴが出るので注意
同社はAnders GustafssonとErik Zaringと2名からなり、インディーズゲームとしても規模は小さい部類に入る。もともとアニメーション学校在籍時に意気投合していた2人だったが、卒業後はお互いに別の仕事についてしまう。それでもお互いにコンタクトをとるのを継続し、最終的にはともに仕事を辞めてCockroachを立ち上げるに至ったそうだ。
もともとストップモーションを用いたゲームというのにAndersは懐疑的だったようだが、Erikが実際にセットを作って写真を撮影し、それを見せて口説き落としたようだ。
『The Dream Machine』の開発には同社の独自エンジンを採用している。これは同社が過去に手がけた『Gateway』シリーズでも使われているもの。また、Cockroach自体は2名だが、『The Dream Machine』の開発には彼ら以外にも多数の人間が参加している。
奇怪な夢と、怪しげな隣人、管理人。さらには前の居住者が残した手紙、隠されていた監視カメラ。そして管理人室にある謎といったものを軸に物語は展開していくのだが、俺の英語力ではあんまり理解できなかった(それとデモ版しかプレイしていないのでChapter 1のみのプレイ)。
開発者のAndersはGamasutraのインタビュー*3で影響を受けた作品としてロマン・ポランスキーの映画Apartment-trilogy*4を挙げている。いずれもアパートを舞台にして恐怖を描いた映画のようだ(詳しく調べてない)。
なんとなくで進めていくのは厳しく、会話をある程度理解できないといけないし、ストーリーも興味深そうなのでぜひとも日本語版、日本語化を希望したい。
*3 >>http://www.gamasutra.com/blogs/CassandraKhaw/20110108/6750/IGF_2011_Anders_Gustafsson_Talks_About_The_Dream_Machine_Life_And_Punking_Journalists.php
*4 『Repulsion(邦題:反撥)』、『Rosemary's Baby(邦題:ローズマリーの赤ちゃん)』、『The Tenant / Le Locataire(邦題:テナント/恐怖を借りた男)』の3作品のことと思われる。
エピソード形式での販売
『The Dream Machine』はエピソード形式での販売を行なっている。
本作は全部で5つのチャプターにわかれており、そのうちChaptter 1がデモ版として無料で提供されている。Chapter 2以降はチャプターごとに購入することができ、全チャプターをまとめ買いすることもできる。公式サイトにおける販売価格は以下のとおり*4。
・各チャプター 4.69ユーロ
・全チャプター 17.25ユーロ
*4 Steamにおける販売価格は、記事執筆段階では不明
今のところChapter 3までがリリース済み。Chapter 5は価格が不明だが、おそらくはほかのチャプターと同等の価格設定で、まとめ買いしたほうがお得ということになるはずだ。公式サイトでまとめ買いすれば今なら20%OFF価格で購入できるので、今が買いどきなのかもしれない。
私が前にデモをプレイしたときは、Victorの夢が醒めたところで終わっていたのだが、その後、アップデートが行われたようで現在はChapter 1をすべてプレイ可能。以前にデモをプレイした人も、本作を初めて知った人もこの機会にプレイしてみてはいかがだろうか。
余談:『ilomilo』との相互カメオ出演
完全に余談となってしまうが、『The Drema Machine』はXBLAとして配信されている『ilomilo』と互いに両作品のキャラクターがカメオ出演している。
『ilomilo』を手がけたSouthEnd Interactiveはスウェーデンのデベロッパなので、スウェーデンつながりでカメオ出演が決まったものだろう。
公式ブログ*1によると、リリースは2012年5月11日。
*1 >>http://dreammachinegame.blogspot.jp/2012/05/dream-machine-is-coming-to-steam.html
『The Dream Machine』とは
『The Dream Machine』はスウェーデンのデベロッパCockroachが開発中のポイントクリックアドベンチャー。最大の特徴はゲーム全編が手作りのストップモーションアニメ*2で描かれていることで、独特のビジュアルがプレイヤーの目を引く。
一見クレイアニメっぽいのだが、すべてが粘土で作られているわけではなく、粘土や段ボールなどで作られているそうだ。また、クレイアニメでよく見られる叩いて壊したり、潰れてから再生したりというアニメーションがほぼ見られないこともアニメーションの特徴して挙げられるだろう。この点からもクレイアニメ的な楽しさをゲームに求めたというよりも、アートワークの方法としてストップモーションを選択したと言える。
ゲームそのものはシンプルなポイントクリックアドベンチャーだ。怪しいところをクリックしてなんらかのアクションを起こすのはもちろん、インベントリからアイテムをドラッグ&ドロップして使用したり、インベントリ内でアイテムを組み合わせたりしながらゲームを進めていく。
*2 静止物を1コマ1コマ撮影し、それを連続再生することでアニメーションとして見せる手法。『ピングー』のようなクレイアニメを想像するとわかりやすい
開発のCockroachについて
Cockroachは「ゴキブリ」という意味。開発のロゴやCockroach公式サイトにもこれらを想起させるビジュアルが少なからず出てくるので、苦手な方は閲覧時は注意してほしい。・『The Dream Machine』公式サイト http://www.thedreammachine.se/
・Cockroach公式サイト http://cockroach.se/
※Cockroach公式サイトはモノクロのゴキブリロゴが出るので注意
同社はAnders GustafssonとErik Zaringと2名からなり、インディーズゲームとしても規模は小さい部類に入る。もともとアニメーション学校在籍時に意気投合していた2人だったが、卒業後はお互いに別の仕事についてしまう。それでもお互いにコンタクトをとるのを継続し、最終的にはともに仕事を辞めてCockroachを立ち上げるに至ったそうだ。
もともとストップモーションを用いたゲームというのにAndersは懐疑的だったようだが、Erikが実際にセットを作って写真を撮影し、それを見せて口説き落としたようだ。
『The Dream Machine』の開発には同社の独自エンジンを採用している。これは同社が過去に手がけた『Gateway』シリーズでも使われているもの。また、Cockroach自体は2名だが、『The Dream Machine』の開発には彼ら以外にも多数の人間が参加している。
夢、隣人、監視の目とアパートに隠された謎
主人公は妻Aliciaとともに新居に引っ越してきたばかりの男Victor Neff。奇怪な夢と、怪しげな隣人、管理人。さらには前の居住者が残した手紙、隠されていた監視カメラ。そして管理人室にある謎といったものを軸に物語は展開していくのだが、俺の英語力ではあんまり理解できなかった(それとデモ版しかプレイしていないのでChapter 1のみのプレイ)。
物語は小さな島を舞台としたVictorの不思議な夢から始まる |
妻と朝食をとるVictor。段ボール箱はテーブルの代わりだ |
隣に住む男、Edie Jones |
管理人Morton。彼の部屋には秘密があるようだが…… |
Victorたちの住む部屋に仕掛けられていた監視カメラ |
なんとなくで進めていくのは厳しく、会話をある程度理解できないといけないし、ストーリーも興味深そうなのでぜひとも日本語版、日本語化を希望したい。
*3 >>http://www.gamasutra.com/blogs/CassandraKhaw/20110108/6750/IGF_2011_Anders_Gustafsson_Talks_About_The_Dream_Machine_Life_And_Punking_Journalists.php
*4 『Repulsion(邦題:反撥)』、『Rosemary's Baby(邦題:ローズマリーの赤ちゃん)』、『The Tenant / Le Locataire(邦題:テナント/恐怖を借りた男)』の3作品のことと思われる。
『The Dream Machine』はエピソード形式での販売を行なっている。
本作は全部で5つのチャプターにわかれており、そのうちChaptter 1がデモ版として無料で提供されている。Chapter 2以降はチャプターごとに購入することができ、全チャプターをまとめ買いすることもできる。公式サイトにおける販売価格は以下のとおり*4。
・各チャプター 4.69ユーロ
・全チャプター 17.25ユーロ
*4 Steamにおける販売価格は、記事執筆段階では不明
ゲームはブラウザ上で動作し、セーブデータはオンライン上に保存される |
Chapter 1の最後。怪しげな部屋が見え、先が気になる |
余談:『ilomilo』との相互カメオ出演
完全に余談となってしまうが、『The Drema Machine』はXBLAとして配信されている『ilomilo』と互いに両作品のキャラクターがカメオ出演している。
『The Dream Machine』に出演中のiloとmilo |
『ilomilo』に出演中のVictor。等身が下がってややかわいらしくなった |
『ilomilo』を手がけたSouthEnd Interactiveはスウェーデンのデベロッパなので、スウェーデンつながりでカメオ出演が決まったものだろう。