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そのHumbleは花開くか

Posted on 2012年4月20日金曜日 | No Comments

インディーズゲームバンドル*1の先駆け的存在で、その質にも定評のあるHumbleに新たなバンドルが登場している。

*1 インディーズゲーム数タイトルをまとめ売りするスタイル。支払形態としてPay What You Want(ユーザーが自由に価格を決めることができる)をとるものがほとんど

発売初日の新作をひっさげて堂々たる登場のHumble

バンドル名は「The Humble Botanicula Debut」。

その名の通り、発売されたばかりのAmanita Designの新作『Botanicula』が目玉だ。加えて同社の過去作である『Machinarium』、『Samorost 2』もバンドルされているほか、これら3作品のサウンドトラックも入っているため率直に言って非常にお得だ。

Amanita Design作品が気になるなら(諸々の複雑な感情は抜きにして)買って損はない
例のごとく平均支払額以上の支払いをしたユーザーはボーナスコンテンツをもらうことができる。ボーナスコンテンツはAmanita DesignのJakub Dvorskýがアートディレクターとして参加した映画『Kooky』と、動画を見る限りではAmanita Designのような不思議な雰囲気を持つゲーム『Windosill』*2

Steamキーの発行に関しては注意が必要で、今回は$5以上の支払いをした場合にのみキーが発行されるようになっている。

*2 雰囲気などは近しいものがあるが、開発はVectorparkというところのようだ。なぜバンドルに含まれてるのかはわからない

「1セントしか払わねーから
乞食するはめになったわ、バーロー」
の開発者画像も健在

今回のHumbleまとめ

購入で入手できるものは以下のとおり。

[デフォでもらえるもの]
・『Botanicula』&サウンドトラック
・『Machinariun』&サウンドトラック
・『Samorost 2』&サウンドトラック
※Steamキーが欲しい場合は$5以上支払う必要あり

[平均額以上の支払いでもらえるもの]
・映画『Kokky』
・『Windosill』





嬉しい半面、複雑な気持ちもある今回のHumble

当ブログでも紹介していたのだが、各社DL販売サイトでの予約販売も行われていた『Botanicula』。いずれHumbleに登場するだろうとは思っていたが、「こんなにも早くその日が来るとは」とさすがに私も驚きを隠せない。

予約購入したユーザー(や予約販売を行なっていたサイト)から叩かれそうなもんだが、果たしてどうなるのだろうか。すぐにセールが来て値下げ価格で買えてしまうお馴染みのKalypsoみたいに「Amanita DesignはどうせすぐにHumbleに来るからあとでいいや」みたいな扱いになりそうな気もする。

まぁ、そんな心配はよそに支払総額はすでに$20万を突破しており、好調のようだ。

とか書いていたらGOGcomが$300払って現在2位にランクインしている模様。これは平均額上げの嫌がらせというよりかは抗議の意味が大きいだろう。

さらにTwitter上でGOGcomは「もしもうちで『Botanicula』を予約購入したんなら、ちょっと待ってて欲しい。きっと素敵な何かをお届けできると思うよ、ごめんね!(If you preordered Botanicula on GOG: stay tuned. We'll be giving all you guys something soon. Apologies!) 」と発言している。

同様に『Botanicula』の予約販売を行なっていたPLAYISMも明言はしていないものの、Twitter上にて「おはようございます。僕らは僕らでコツコツがんばることを改めて誓う今朝です。」と語っており、やはり心境は複雑そうだ。

*3 >>https://twitter.com/#!/GOGcom/status/193047252472840192
*4 >>https://twitter.com/#!/playismJP/status/193148961614336000

2社の反応を見るに販売サイト側としては寝耳に水の出来事で、なんの過失もないのだろう。Amanita DesignはSteamキーの仕様の部分でバランスをとったのかもしれないが、私としてはなにやら寂しいような悲しいような気持ちになるHumbleとなってしまった。

ということで「いや、俺はやり方が気に入らないからHumble以外で購入する!」という方がもしもいたらPLAYISMとGOGがオススメだよ!

PLAYISMの『Botanicula』ストアページ → http://www.playism.jp/games/botanicula/
GOGの『Botanicula』ストアページ  →  http://www.gog.com/en/gamecard/botanicula

両者の違いについては先日書いた記事にまとまっているのでそちらを参照するといいかも。

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