IGF 2012でノミネートした無料パッドゴルフゲーム『Wonderputt』について紹介するよ。

概要

■ジャンル  スポーツ
■開発  DAMP GANT
■パブリッシャ －
■プラットフォーム PC（Flashゲーム）
■リリース日 2011年8月15日
■価格 無料
■入手経路
ブラウザ上でのプレイがベース。flashgamedistribution.comにて配布
■公式サイト
http://www.dampgnat.com/wonderputtwip
■プレイ時間 10分～20分

開発を手がけたのはイギリスのデベロッパDamp Gnat。True PC Gamingのインタビュー*1によると、同社の『Adverputt』のシステムを基にして広く受け入れられやすいものを目指そうとして作られたのが『Wonderputt』ということだ。このとき、インスピレーションを受けたものとしてM.C.Escher、eBoy、Josh Keyesを挙げており、たしかにそれらのエッセンスを読み取ることができる。

*1 >>http://truepcgaming.com/2011/09/12/delightfully-addicting-mini-golf-wonderputt-interview/

インスピレーションを受けたアーティストの作品の一例

公式サイトの開発日誌(http://www.dampgnat.com/wonderputtwip)では デザインスケッチなどを見ることができる

ショートレビュー

『Wonderputt』はブラウザ上で動作するFlashゲーム。打つ力と打つ方向を決めるだけのいたってシンプルなゲームで、いかにもカジュアルゲームといった趣（悪い意味ではない）。ゲームプレイ自体はマウスだけでプレイできる。

ゲームが始まるとカップの位置が表示されるので、ボールをパッドしてそこに入れさえすればよい。カップインすると自動的に次のホールに移って新たなカップが現れる。コースは本物のゴルフと同様に全18ホールで成り立っており、最終ホール終了時には自身のスコアが表示。オンライン上でスコアの集計が行われており、ほかのプレイヤーとスコアを比較できる。

ホールごとに規定打数が設けられているのも実際のゴルフと同じ。各ホール終了時に打数に応じてボギー、アルバトロスといった成績が表示されて、成績に合わせたスコアが加算されるようになっている。

ホールインワンで実績を解除。そのほかにもいくつかの実績が用意されている

ただそれらはあくまでスコアとして残るというだけで失敗に関するペナルティは特になく、ハイスコアを狙わない限りは気楽にプレイすることができる。

画面左上のiのアイコンから進めるインフォメーション。 スコアや実績の解除状況を確認できるほか、任意のホールのやり直しもできる

さて本作の魅力について。

IGF 2012でExelence in Visual Art部門ファイナリストというだけあって、目を見張るのがビジュアルだ。

『Wonderputt』では1つの街をゴルフコースに見立てており、街の各所にホールが点在するという形をとっている。ビルなどの建造物があるのはもちろん、海やスキー場といったゴルフの舞台としては似つかわしくない場所もゴルフホールとして登場する。

先に挙げたアーティストの影響を感じさせるコース全景

スキー場。動く床が設置されており、ボールが坂を上るギミックとなっている